「職場から皆さんへ」
5系6期 川口正剛
教職員、同窓、在校生の皆様、いかがお過ごしのことでしょうか。お元気ですか。私は5系6期卒業生の川口と申します。私は現在、山形大学工学部の機能高分子工学科に勤務しています。とはいっても、昨年の3月まで技科大で助手としてお世話になっておりましたので、ここに近況報告することについては、何となく複雑な(懐かしいさや気恥ずかしさ)思いをしているところです。先ずは、学生、教職員あわせて18年間のながきにわたり、お世話になりました技科大の教職員の皆様にお礼を申し上げたいと思います。また、先輩、同期生、後輩、研究室の教え子達にも「お久しぶりです」と言いたいと思います。
現在、勤務している山形大学の工学部キャンパスは、山形県の米沢市にあります。米沢市は人口およそ10万人で、"米沢牛"と"上杉鷹山公"で有名です。今年は上杉鷹山生誕250年にあたり、昨日から大々的に"上杉鷹山"祭りが執り行われています。近くにはたくさんの温泉宿もあり、夏は暑く、冬は豪雪(昨年は60年ぶりの豪雪でした)と、四季のはっきりした、自然豊かな、南東北の山あいにある、落ち着いた街です。工学部の前身は旧米沢工専で、キャンパス内には国の重要文化財である明治風の建物が当時の面影を残しています。また、ここは、故佐々木前学長先生の母校であるとお聞きしています。
私がここに勤務してから、既に1年と6ヶ月が過ぎようとしていますが、授業、研究室の立ち上げ、学内の各種委員会および行事への参加等、充実した日々を送ってきました。この間、1番大変だったことは、皆さんご承知のように、入試過誤の問題でしょうか。つい先日も後期転編入学生に対する入学式がありました。単純な入力作業ミスによって、過去5年間にわたって428名の新規の正規合格者を出すという、前代未聞の不祥事が起こってしまいました。こんなことが本当に起こりえるのかということが、本当に起こってしまったのです。発覚以来、428名全員への教官のお詫び行脚、7月入学者への特別クラスの編成、補講、精神的ケア、転編入に関する教務関係の素早い対応、補償問題等、解決に向けて教職員、一生懸命取組んできました。そのかいあって現在では、平常業務に戻りつつあります。
入試過誤に加え、大学の独立法人化への決定的な移行を控え、大学を取り巻く環境は変貌しています。生き残りをかけ、学部組織の抜本的な改革や研究費の競争的獲得化が科せれてきています。もちろん、FDや、研究テーマの選択もきびしくその直接的意義が問われ、単に知への好奇心のみでは不十分な状況が現実のものとなってきています。そのような変革の中で、若手の教官としてどのように教育、研究を発展させ、社会に貢献できうるのかを考えながら、"成せば成る"の精神で、少しずつではありますが着実に歩んで行きたいと思っています。
同窓生の皆様方におかれましても、数年来のきびしい経済状況下で大変ご苦労されていることと存じます。御身体には、くれぐれもお気をつけてご活躍されることをお祈り申し上げます。また、お近くにお寄りの際にはご連絡ください。
e-mail: skawagu@poly.yz.yamagata-u.ac.jp
(同窓会報 No.19より)
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